秋山和之氏という日本の若手ガラス工芸作家は、静岡在住の方だと聞いていましたが、彼の力と夢のあふれる創作活動は、なんと金沢の山深いところにあるガラス工房から誕生するみたいなのです。
その工房は、どうやら金沢市が若いガラス工にチャンスを与えようという意味で、古い学校の校舎跡を開放して創作活動の拠点にしてもらっているようです。
秋山和之氏は、長い伝統を誇っている西洋の透明でカラフルなガラスよりも、日本の本格的ガラス細工の黎明期なんでしょうか、明治頃の、淡く白く濁った微妙な色合いを保ったガラスのほうに強く引かれると話しているそうです。
旅行先のガラス工房で陳列台に載っていた花器を思い出します。お値段も手が出せそうだったので、目星を付けておいて、店内をぐるぐる回っていたら、また同じような花器に出会いました。それにしようか、さっき見たのにしようかと迷っているうちに、さっき手に取って見たのも今見ているものも、実は同じものだったと気づきました。ぐるっと一周してきたのでしょうね。
見る角度で別の作品のように見える、秋山さんの作品にもそういうところがあると、どこかで読んだことがあります。