友だちは学校を卒業してすぐに商社に入りましたが、趣味の陶芸が気になって仕方ないといって、とうとう退職して、工芸家になってしまいました。実家が陶芸の盛んな土地だったので、自然の結末かとも思いますけど。転職というのは、それまでのキャリアを生かしてやり遂げるものだと考えていたら、全然違う分野に行ってしまうというこのパターン、とにかくびっくりしました。
前に訪ねたガラス工房で吹き棒を真っ赤な顔で吹いていた青年は、物流関係の仕事をしていたんだそうです。吹きガラス職人というのは、学歴や資格が問われるということはないらしいです。問われるのは感覚だとか。美的感覚のことなんでしょうね。吹き込む息の加減やタイミングなどの勘が大切かも知れません。
学歴・キャリアなどの積み上げてきた実績が気になるうちは、こんな転職は難しいかもですね。けれども、アートが好きで、創作することが楽しい人にとって、ガラス職人という選択肢も陶芸家という道も、転職として決して不可能でも不可思議でもないと思います。